アレルギーで悩む方が増えている昨今、自宅内におけるアレルゲン対策の必要性が高まっています。
特にハウスダストに反応してさまざまなアレルギー症状が出てしまう場合、室内環境が生活の質にダイレクトに関わってきます。

そこで今回は、『お洒落さと快適性』どちらも妥協したくない!という方向けに、インテリアのコツをご紹介いたします。
布製品は極力排除、もしくは清潔に保つための工夫が重要
リビングのくつろぎ空間に欠かせない家具といえば、ソファを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ソファにもいろいろな種類がありますが、アレルギー対策を考慮するのであれば、革張り製品を選択するのがおすすめです。
近年人気の布張りソファには、
- 革張りよりもデザインの自由度が高い。
- 革張りよりも温かみのある空間を演出できる。
といったメリットがありますが、その一方で以下のようなデメリットもあります。
- ダニが好む環境が作られやすい。
- 日々の掃除が大変。
革張りソファであれば、表面をさっと拭くだけで日常のお手入れを完了できますが、布張りの場合、ソファの内部にまでダニやカビが入り込んでしまうことも少なくありません。



それでも、「やっぱり布張りソファに惹かれる・・・」という場合には、以下の工夫を実践してみてください。
- ソファカバーを取り外して洗濯できるタイプ(カバーリング仕様)を選ぶ。
- ソファにマルチカバーを設置してこまめに取り替える。

カバーが取り外せるタイプを選択する場合、できるだけ楽に作業が行えるソファを選択するのがおすすめです。
そこまでこまめにメンテナンスする自信がない・・・と思う場合には、マルチカバーとの併用を検討してみるのも良いでしょう。


できればソファは脚付きのものを
ソファを選ぶ際のポイントはもう1つ、「脚」にあります。
ソファには脚付きタイプもあれば、そのまま直置きするタイプ(フロアソファ)もありますが、ハウスダスト対策には脚付きタイプが有利です。


直置きタイプのソファは床と接している面積が大きく、お手入れが難しいという難点があります。
細かな埃やダニの死骸は、小さな隙間に入り込んで蓄積していくもの。
足元を開けることで、お手入れもしやすくなるでしょう。
ラグはできるだけメンテナンスが楽なものを!
くつろぎ空間を作るインテリア・アイテム(布製品)として、もう一つ忘れてはいけないのがラグです。
特に冬場は、大活躍してくれるラグ。足元から温めてくれるので、とても人気があります。
しかし、こちらもソファと同じでダニの温床になりやすいというデメリットがあります。
ハウスダストを溜め込まないためには、選ぶ段階でそれなりに工夫することが大切です。
ラグの中には、防ダニ加工が施された製品があります。
こうした製品でしたら、幼い子どもがラグの上をゴロゴロしても、安心して見守ることができるでしょう。


購入にあたっては、洗濯機のサイズをチェックしてから商品選びをするようにしてください。
布ではなく「パズルマットやコルクマットを敷き詰める」という手もありますが、こうした方法ですと室内の雰囲気は大きく変わってしまいます。
ですので、「やっぱり布性ラグの方がいい…」という向きには、毛足が長いものよりも短いものをおすすめいたします。
毛足が短く、しっかりと織り込まれた製品であれば、汚れやハウスダストが内部にまで入り込むリスクは少なくなります。
表面を掃除機がけするだけで、ある程度の汚れやハウスダストを除去でき、日々のメンテナンスに手間がかかりません。
→『足元ポカポカラグ選び!ウィルトン織りラグの特長と魅力』
ダニ退治機能の付いたホットカーペットもオススメ
冬季の冷え対策としてラグの導入を検討しているのであれば、ダニ退治機能を備えたホットカーペットを選択するのもおすすめです。

また、ホットカーペットに対応したラグを選べば、見た目の良さもキープできます。
理想のインテリアを諦めずに、寒さ対策とアレルゲン対策の両方を実践できるでしょう。
家具の隙間にも埃は溜まる!アレルギー対策にもオススメの家具3選
ハウスダストアレルギーの厄介なところは、「どれだけ意識してもアレルゲンをゼロにすることはできない」という点です。
埃もカビもダニも、全て人間にとって身近なもの。
全て取り除くのが難しい以上、深刻なアレルギー症状に悩まされないために、できるだけ少なくするための対策が必要となります。
そこでオススメなのが、以下でご紹介する3つの家具タイプです。

扉付きの棚(シェルフ)
お洒落さを演出したいときに役立ってくれるのが、オープン収納(シェルフ)です。
まるでショップのような収納システムに、憧れる方も多いのではないでしょうか。
しかしオープン棚(シェルフ)には、埃が積もりやすいというデメリットがあります。特に、
- 本
- 小物
- 食器
このようなアイテムに積もる埃を、毎日念入りに除去するというのは、決して容易なことではありません。
そこでおすすめしたいのが扉付きの収納棚(キャビネット)です。
アレルギー対策でインテリアを選択するのであれば、ぜひ扉付きの収納(キャビネット)を検討してみてください。
扉があれば、使うときにだけ開けることが可能で、やたらと埃が付着するようなことがありません。

シンプルなベッド
室内の収納力をアップしたい!と思う際に、便利に使えるのがベッド下の空間です。
近年は、よりスペースを有効活用できる収納ベッドが人気を集めています。
収納ベッドにはメリットも多いのですが、ベッド下が開いていない分、湿気が溜まりやすい構造になっています。
湿気対策のため床板に「すのこ」を採用している製品もありますが、その場合は内部に埃が入り込みやすくなってしまいます。


グチャグチャ配線をスッキリできるテレビボード
リビングで埃が溜まりやすい場所と言えば、「テレビの裏」ではないでしょうか。
テレビ本体だけではなく、レコーダーにゲーム機等さまざまな配線がグチャグチャになりやすい場所。
手が届きにくくお掃除がしにくいのですが、そのままにしておくと、埃は容赦なく積もっていってしまいます。


テレビボードの裏面にコードを通す穴があれば、外部に露出する部分は最小限に済ませられます。

こうしたタイプのレッドテビボードなら、日常のお手入れはテレビボードの上をさっと拭くだけでOKになります。
部屋の中に埃が舞うことも防げるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、ハウスダストを溜め込まないインテリアのポイントをご紹介しました。
「ハウスダスト対策=清掃」というイメージを抱く方も多いかもしれませんが、まずはインテリアに工夫を凝らし、ハウスダストを溜めない工夫を行っておくと、日々のメンテナンスも楽になります。
『お洒落さと快適性』、どちらにも妥協しない理想のインテリアを追求してみてはいかがでしょうか。