ダイニングテーブルセットは、ダイニングスペースの中で最も存在感のある家具。
どんなモノを選ぶかで、ダイニング全体の印象が決まります。
最近の日本では、リビングとダイニングがつながっている間取り(リビングダイニング)が多くなってきていますので、リビングに影響することも・・・。

でも、見た目のほか、どんなポイントに注目して選べばいいのか、迷ってしまう方も多のではないでしょうか。

ダイニングテーブルはまずどんな形状・スタイルのモノを選ぶか決める!
ダイニングテーブルには、いろいろな形があります。
まずは、どんな形のテーブルを選ぶか、というとことから考えていきましょう!
四角いダイニングテーブル
ダイニングテーブルと聞いて一番イメージしやすいのは、やっぱり天板が長方形のテーブルですよね。

少人数なのでもっとコンパクトなテーブルがいい・・・という方には、正方形の天板がおすすめ。

四角形は角があるのでカラダが当たると痛い・・・という方には、天板の角が丸みを帯びているタイプがおすすめ。
角丸型とも呼ばれるテーブルですが、見た目の印象はやさしく、安全性も高くなっています。

丸いダイニングテーブル
四角いテーブルばかりではなく、中には丸い天板のダイニングテーブルもあります。

長方形のテーブルと比べ、座っている人同士の距離が近く、家族で使うにはいいですね。
丸みを帯びたシルエットのおかげで部屋が広く見える、という効果もあります。

長方形のテーブルより少なくはなりますが、3~4人程度の人数なら問題なく使えます。
壁付けして使えないのがデメリットとも言えますが、丸い形のおかげで圧迫感が軽減されます。

多機能ダイニングテーブル1<伸長(エクステンション)型テーブル>
ダイニングテーブルの中には、伸長(エクステンション)型と呼ばれる天板の幅を変えられるテーブルがあります。
来客が多く、たくさんの人でテーブルを囲む機会が多いご家庭に最適です。そのほか、ダイニングスペースにあまり余裕がなく、使うとき以外はコンパクトにしておきたい場合などにも、この伸長型がおすすめです。


伸張部分が一段低くなってしまいますが、お子さんがダイニングで勉強するというご家庭なら、かえって都合がよいかもしれませんね。


伸・縮どちらの設定でもすっきりとした状態で、使用することができます。
ただ、脚の位置はそのままですので、チェアの脚や人の足がテーブルの脚と当たってしまう可能性があります。

天板は、伸・縮どちらの状態でもフラットで、脚の位置も移動します。
多機能テーブル2<天板昇降型テーブル>
ダイニングテーブルの中には、天板の高さを変えられるタイプがあります。


脚の数
これまで、基本的な形状やスタイルを見てきましたが、テーブルを支える脚の数も、見た目はもちろん、使い勝手に影響を及ぼします。


ただし、短い辺には座りにくいという難点がありますので、大人数での使用には向かないかもしれませんね。

ダイニングテーブルの脚の数は、ダイニングスペースの中のどこにテーブルを置くのか、チェアはいくつ用意したいのかなども考えながら選びたいですね。
ダイニングテーブルのサイズの選び方
どんなサイズのダイニングテーブルを選ぶかは、「ダイニングスペースに置けるかどうか」だけでは決められません。
チェアに座る、立ち上がる、テーブル周辺で作業するときの動線が確保されていなければなりません。

1人に必要なスペースから最低限必要な大きさを考える
使う人数からダイニングテーブルのサイズを決める場合、1人が快適に食事をするのに必要なスペースについて知っておく必要があります。
一般的に、1人の大人が快適に食事を楽しむために必要なスペースは、
- 幅60cm以上
- 奥行き40cm以上
とされています。
後は人数に合わせてこのスペースを足していけばいいわけですね。

普段の動線を考えてダイニングテーブルのサイズを考える
ダイニングテーブルは、基本的に家族みんなが一緒に食事をする場ですから、他の空間へ移動するための動線の確保はとても重要です。
普段、家族みんながどのように動いているのか、家具の配置なども合わせて考えてみると、どこにどれくらいのスペースが必要かがわかってきます。
そして、チェアの後ろを通るための余裕も必要となります。
これは、ついつい忘れがちなポイントなのですが、この空間を考えずにダイニングテーブルセットを買ってしまい、実際に自宅に置いてみて初めて窮屈さに気が付いた、という例はたくさんあります。
- チェアを後ろに引くにはテーブルから80cm程
- 着席するにはテーブルから50cm程
- チェアの後ろを人が通るにはテーブルから90cm程
の余裕が必要です。

ダイニングテーブルセットはチェアの形にも着目して選ぶ
ダイニングテーブルとチェアがセットになっている商品を購入する場合、見た目やサイズのバランスは良いとして、気になるのは実際に使ったときの使用感です。

ハイバックとローバック、その中間のセミバック
背もたれの高さで名前が決まることの多いダイニングチェア。
背もたれが高いものをハイバック、
低いものをローバック、
その中間の高さのものをセミバックと呼びます。
ハイバックのチェアは、存在感がありゴージャスな印象。
ただ、高さがあるので、お部屋があまり広くない場合には圧迫感が気になってしまうこともあります。

一方のローバックは背もたれの低さが特徴的で、ちょっと可愛らしい印象。
ハイバックチェアのような圧迫感がなく、お部屋が広々と感じられます。

ハイバックチェアほど高くなく、ローバックチェアほど低くないセミバックチェアは、とても使いやすいスタンダードなチェアです。

複数人で座れるベンチタイプのダイニングチェア
ダイニングチェアというと1人1脚ずつと考えがちですが、中にはベンチタイプのチェアもあります。
2人掛けが一般的で、ダイニングテーブルの長い辺に合わせて置かれます。

ダイニングセットに付くベンチの中には背もたれがない商品も多いので、その場合は、長時間座っているのが少し大変かもしれません。
その他、座面が回転するため、立ったり座ったりが楽な回転式のチェアや、座ったまま移動できるキャスター付きチェアもあります。


ひと口にダイニングチェアと言っても、さまざまなタイプの商品が販売されています。
ですので、座る人1人ひとりの事情を考慮して、最も快適に過ごせるモノを選ぶことをおすすめいたします。
人気急上昇中のソファーダイニング
ダイニングテーブルセットと言えば、テーブルとチェアのセットが定番。
ですが、最近ではチェアの代わりにソファ-をセットした「ソファーダイニング」「リビングダイニングセット」といった商品が人気を集めています。



まとめ
ダイニングテーブルセットは一度購入したら10年、20年は使うモノ。
それだけに、購入には失敗したくないのものですね。
現在ではさまざまなタイプの製品が販売されてていますが、今後も新しい商品がドンドン登場してくることでしょう。
食事やお茶の時間を、より快適で楽しいものにするには、それぞれのご家庭の事情にマッチした商品を選ぶことが大切です。
