住宅の間取りで、近年増加傾向にあるのが、2階リビングです。

しかし、大型家具を導入する際には、リビングまでの搬入経路が問題になるケースが少なくありません。

そこで今回は、2階リビング向けのソファ選びのコツをご紹介したいと思います。
2階リビングへの搬入で問題になりやすいのは、ずばり階段!
一般的に、大型家具の搬入で問題になりやすいのは、賃貸アパートやマンションです。


一戸建てであれば、こうしたトラブルとは比較的無縁でいられるのですが、2階リビングとなると、話は別。

なぜ階段が搬入時の問題になりやすいのかというと、ここには以下のような理由が関係しています。
- 通路幅が狭い
- 途中で曲がっている
- 天井高が足りない
階段の形状は、それぞれの家によって異なります。

しかし、以下のようなケースでは注意が必要です。
- 折り返し階段になっている
- 踊り場が狭い
- 3階建てで、階段の上部にさらに階段がある
ただでさえスペースが限られる階段において、「荷物の向きを変える」というのは決して簡単ではありません。

まずは自宅の階段の状態を確かめて、難易度についてチェックすることがスタートとなります。
大型ソファなら、分割タイプがおすすめ
2階リビングでせっかく快適な空間を作り上げたと思ったのに……お気に入りのソファを搬入できないとしたら、ガッカリしてしまいますよね。

大型のカウチソファでも、奥行に余裕があるソファでも、組み合わせて構成する商品(セパレーションタイプ)は意外にあるものです。


パーツごとに分かれているソファは、模様替えをする際にも対応しやすいというメリットがあります。

2階リビングでもお気に入りのスタイルを見つけやすいので、ぜひチェックしてみてください。
ノックダウン方式のソファの検討も!
家具の中には、ノックダウン方式と呼ばれるものがあります。

ノックダウン方式の家具は、配送時にバラバラのパーツになって自宅に届きます。


搬入しやすくなり、商品の価格も下がるのは嬉しいポイントですが、一方で、ノックダウン方式にはデメリットがあります。
- 組み立てに手間と時間がかかる
- 組み立て作業が不得意で、あるいは、高齢などの理由で、自分で組み立てられない
- 組み立て方によって、差が生じてしまう可能性がある
家具店の中には、組み立てサービスを提供しているところもありますが、こうしたサービスがない場合、自分自身で組み立てを行う必要があります。
当然、完成品よりも面倒であることは否めません。


例えば、ネジの締め方には、対角に締めていく方法があります。
対角線上にあるネジを徐々に締めていき(仮止め)、最後にしっかり本締めを行います。
こうすることで、穴位置の微妙なズレを解消することができ、締め付けた後も緩むことが大幅に軽減されます。
こうした問題を難なくクリアできるのであれば、2階リビング住まいの方にとって、ノックダウン方式は非常に心強い味方になってくれるでしょう。
ワンサイズ小さめを検討するのもOK
2階リビングで搬入が厳しいことはわかっていても、すでに欲しいソファが決まっている!
でも、そのソファが、分割式やノックダウン方式ではない場合には、サイズに工夫するのがおすすめです。
自宅に搬入できるソファのサイズをしっかりと見極めた上で、購入サイズを決定しましょう。

「ソファのサイズを小さくすると、家族みんなが座れない!」と思うこともあるかもしれませんが、こんなときには、以下のような対処法をとるのがおすすめです。
- オットマンを組み合わせる
- 1人掛けソファを導入する
本当は3人掛けソファを購入したいのに、2人掛けソファしか搬入できないとしたら、別の場所で1人分の座る場所を確保しましょう。

1人掛け用ソファは、そのオシャレさで注目を集めている家具でもあります。

不安があれば、プロの目でチェックしてもらうのがベスト
自宅の2階リビングに搬入できる大型ソファの条件は、それぞれのお宅の条件によって細かく違ってきます。

もっとも安心なのは、本当に搬入が可能かどうか、プロの目で現地チェックをしてもらうことです。

インターネットで家具を購入する場合には、「配送は玄関先まで」という条件が設定されているケースは多いものです。
この場合は自分自身で確認をするしかありませんから、配送荷物のサイズをしっかりとチェックしておきましょう。
また、階段以外の場所から2階へと搬入するルートがないかどうかも、確認しておくとより安心できますね。
まとめ

ぜひ、事前のチェックや購入時の工夫で、理想の家具を探し出してしてみてください。