ベッドを購入する際には、実際の家具屋さんやネットショップなどで、「好みのものが見つかるまで、片っ端から探してみる!」という方も多いのではないでしょうか。

ベッドとしての機能はそれほど変わらないのに……なんでこんなに値段が違うの?と思った経験はありませんか?

材料の違い
安いベッドと高いベッドの差が出やすい原因の1つが、使われている材料です。
安いベッドにかけられる材料費は限られています。

安いベッドに使われている具体的な素材といえば、
- 化粧合板
- 集成材
- パイン材
- スチールパイプ
などが上げられます。
化粧合板は、合板を美しく見せるために加工したもの。
合板とは、木材を薄く裂いて乾燥させたベニヤ板を、接着剤で貼り合わせて作った木質材料です。


パイン材やスチールパイプも比較的安価な素材ですが、優しく素朴な雰囲気やメタリックな雰囲気が魅力でもあります。



一方で、高いベッドには以下のような素材が使われているケースが多いです。
- ウォールナットの無垢材
- オークの無垢材
- ひのきの無垢材
- レザー
品質の良い無垢材は、それだけで高価なもの。
無垢材そのものの価格が高いので、それが商品の価格に反映されます。



また、本革で作られたレザーベッドも、高級ベッドとして人気の品。
高級ホテルなどで、多く導入されていますね。

ちなみに、安いベッドと高いベッドのちょうど中間の価格帯に位置するベッドも少なくありません。
薄く切った天然木を表面に貼って作った合成木材は、コストを抑えながら高いベッドと同じような雰囲気を楽しませてくれます。


強度の違い
安いベッドと高いベッドの違いには、強度の差もあります。

その負荷は非常に大きく、安心して長く使い続けるためには、強度の高い方が有利です。
もちろん「安いベッド=全てがもろい」というわけではありませんが、高いベッドを購入するとき以上に、強度についてチェックする必要があると言えます。
チェックの際は、
- 見た目ではわからないところに、どれだけこだわって作っているか
- なぜ安さを実現できているのか
- 耐荷重はどのくらいか
といった点に着目してください。
ベッドの強度は、毎日安心して眠るためには非常に重要なポイントでもあります。


デザインの違い
安いベッドと高いベッドの違い、3つ目は「デザイン」です。
さまざまなベッドをチェックしていると、おしゃれなベッドもあれば、どことなく野暮ったさを感じてしまうようなベッドもあります。


安いベッドと比較すると、高いベッドの方が、
- 細部にまでこだわって作られている
- 洗練されたデザインを採用している
- 流行を取り入れている
といった特徴があります。
とはいえ、「安いベッドは絶対にダサイ」というわけではありません。

ただし、作りや強度については妥協せざるを得ないかもしれません。この点については覚悟しておきましょう。
安いベッドのデザインに満足できない場合や、高いインテリアショップのブランド力を重視する場合には、ベッドの予算を少し上げてみてはいかがでしょうか。
好みのアイテムを見つけやすくなるでしょう。
耐用年数の違い
高いベッドと安いベッドには、耐用年数の違いもあるとされています。

- 2~3年での買い替えを検討している → 安い価格帯のベッドでも十分
- できるだけ長く使いたい → 品質に見合った価格帯のベッドを検討するのがおすすめ
たとえば、
- 単身赴任の間だけ使用するベッドを探している
- 子ども用のベッドで、数年後には買い替え予定
- もっと良いものが見つかるまでのつなぎとして
これらの条件に当てはまる場合には、あまり高価なベッドを購入しても、無駄になってしまう可能性が大きいですね。

また、
- いつまで使うのか、はっきり決めていない
- できるだけ長く使いたい
- 住居環境から、大型家具の入れ替えが難しい
こういった条件に当てはまる場合には、高くても耐久性に優れたベッドを選んだ方が、総合的な満足度は高くなるでしょう。

不測の事態に「どうしよう……」と悩んだときでも、安易に買い替えをするのではなく、修理・交換対応によって、それまでの睡眠環境を取り戻せる可能性が高いです。
「長く使えるから」という理由で高価なベッドを選択する場合には、作りや品質はもちろんのこと、アフターフォローについてもしっかりとチェックしておいてください。

まとめ
安いベッドと高いベッド、一瞬見ただけでは、「どちらも同じように見えるけど……」と思う方も多いはずです。
しかし、実際には、価格の差はベッドそのものの差につながっています。

満足いくベッド選びをするためには、そのベッドがなぜ安いのか、なぜ高いのかという理由にも注目してみてください。
