食事をするときだけでなく、ちょっとした書きモノをしたり、子どもの勉強場所になったりと、何かと活躍するダイニングテーブル。
毎日頻繁に使うモノだからこそ、新調するときには使い勝手がよく飽きのこないものを選びたいですよね。

どんなカタチやサイズが使いやすいの?
それぞれの木材にはどんな特徴があるの?
など、ダイニングテーブル選びの基本についてご紹介いたします。
使用人数によって決まる天板の形・サイズ
ダイニングテーブルの天板にはさまざまな形、大きさがありますが、使う人の数に合ったタイプを選ぶことが基本となります。
1~2人暮らしに最適なダイニングテーブル
少人数の場合、あまり大きなテーブルは必要ないでしょう。



テーブルを円形にすると、空間の印象がガラリと変わります。
曲線はお洒落感があって、やさしい雰囲気をもたらしてくれますね。

3~4人家族向けのダイニングテーブル
幅120cmの長方形ダイニングテーブルでも対応可能ですが、窮屈さを感じることなく快適に食事やお茶を楽しむには、幅150cm以上がおすすめです。

テーブルの長い辺に2人が並んで座った場合、個人のスペースが十分確保できて食事がしやすい、標準的なスタイルです。
設置するにはそれなりのスペースが必要ですが、たとえば短い辺の片方を壁付けするなど、柔軟なレイアウトも可能です。

テーブルが円形だとコミュニケーションがとりやすくなりますので、お友だちを招いての食事会やお茶会など、親しい人と親密な時間を過ごしたいときにピッタリです。

ただ、どこかの面を壁に付けて設置することができないので、ある程度広いスペースが必要となります。
大勢の人が集まるご家庭向けのダイニングテーブル
家族の人数が多かったり、ホームパーティなどをよくするご家庭には、ワイドサイズのダイニングテーブルがおすすめです。

長方形のほかに、だ円形も人気があります。



そのほか、もっと大きなダイニングテーブルが欲しい…という方には、サイズがオーダーメードできる商品がありますので、ご検討してみてください。

テーブルの形を決める上で大切なのは、何人で食卓を囲むのかや、どこに配置するのか、そして、デザインの好みです。
家族の暮らしに馴染むように、よく検討してみてくださいね。
木目の風合いや強度で決めたい使用木材
では次に、ダイニングテーブルで使われる代表的な木材をご紹介しましょう。
オーク(ナラ)
木目が細かくてキレイなのが特徴ですが、節が大きめで部分的に木目が荒いものもあります。そのため、商品によって木目の違いが顕著なことがあるので、注意が必要です。
強度に優れているので、床材(フローリング)やワイン樽などにもよく使われます。

タモ(アッシュ)
色調はオークとよく似ていますが、木目はオークよりも力強い印象で、手触りが良いのも特長の1つ。
優しい中にも、凛とした雰囲気が漂っています。
強さとしなやかさを兼ね備えていて加工性に優れているので、家具のほか、楽器、野球のバットやホッケーのスティックのような運動器具にも使われています。
ウォールナット
世界三大銘木の1つとして知られるウォールナットは、狂いが少なく強度が高いので、高級家具によく使われます。
ダークブラウンの渋い色味で、重厚感があり、使い込む程に味わい深い表情に変化していきます。

チーク
チークも世界三大銘木の1つです。独特の木目模様が魅力的で、古くから客船や家屋、家具に使われてきました。

そのため、家具にはリサイクルチーク(古木)が使われることが多くなってきています。
パイン(松)
全体的にやさしい印象を持つパイン材は、カントリー調の家具の素材として有名です。
白っぽくて黄色味がかった色合いですが、油分が多いため年数が経つと艶っぽくなっていきます。
節が多い木材なので、節の全くないパイン材を使用したテーブルは高価です。


一口に木材といっても種類はさまざま。
木目の見た目や色、強度などの特徴を知って、ダイニングテーブルを決める要素の1つとしてください。
木材=無垢材ではない!木材のさまざまな加工方法
家具や住宅についての情報を集めているとき、「無垢材」という言葉をよく目にしたり、耳にしたりすことはないでしょうか。

切り出された木材はさまざまに加工されています。
そこで、木材の加工法についてご紹介しましょう。
無垢材(天然木)
切り出された天然木をそのまま使用します。

無垢材は、温度や湿度の変化による影響を受けやすく、天候によっては表面が反ったり、伸縮したりすることもあります。

集成材(天然木)
天然木の家具として販売されているものの多くが、この集成材を使用したものです。
天然木を棒状に切ったものを接着し、さらに板状に加工しているのが集成材です。

突き板
天然木をスライスしてシート状にしたもので、合板などに貼り付けて使用します。

プリント紙化粧板
合板などに、木目を印刷した紙を貼ったもの。
プリント紙化粧板を使った家具は、天然木を使ったモノより軽く、安価なので、子ども部屋などに置くには適しています。

木製ダイニングテーブルには、天然木を使ったモノと、天然木ではなくても木の風合いを楽しめるモノとがあります。
無垢材や集成材などあくまでも天然木にこだわるか、比較的安価で扱いやすい突き板やプリント紙化粧板を選ぶか、よく検討してみてください。
まとめ
ダイニングテーブルを新たに購入するに当たっては、検討事項がたくさんあります。


1つひとつをよく検討し、後悔のないダイニングテーブル選びをしてくださいね。