リビングなど、くつろいで過ごす空間に敷かれることの多いラグマット。
玄関など外からの出入り口前に敷いている方も多いかもしれません。


もちろん、中には「なんとなく使っている」「なんとなく使っていない」というように、メリットやデメリットをきちんと把握していない方もいるはず。

そもそもキッチンマットは何のために敷くものか
キッチンに敷くラグマットは、どういう理由で敷かれるものか、ご存知でしょうか?

ですがキッチンでは、床に座り込むということはまずありません。
立ち仕事をする場所ですから、床でもくつろげるように、というニーズは発生しないのです。
それなら、なぜキッチンにもラグマットが必要なのか……それは、キッチンの床はとても汚れやすいから。

「床が汚れたってすぐに掃除すれば問題ない」「マットがない方が掃除が楽そう」と感じる方も多いかと思います。
特に油はねする揚げ物などは自宅でやる機会はそうそうありませんから、そのときだけ気を付けていれば普段はマットがなくても大丈夫、と考える方も少なくないかもしれません。
ですが実は、床への油はねは、揚げ物の調理後よりも炒め物の調理後の方が多く、その範囲も広くなります。

飛び散る範囲も、縦幅・横幅ともに炒め物の方が広かったのです。
手間や時間のかかる揚げ物の頻度は少なくても、フライパンでの炒め物の調理は毎日のようにする人も多いのではないでしょうか。
自覚している以上に、調理中の油汚れはキッチンに広がっているのです。
とはいえ、それでもやっぱり「マットを敷くより床が汚れたらその都度掃除する方がいい」と考える方もいるでしょう。
もちろんそれでも問題はないのですが、キッチンマットを敷くことで油汚れが飛び散った範囲以上に広がるのを防ぐことができる、ということは覚えておきたいところです。

スリッパをはいてキッチンに立つ人も多いかと思いますが、スリッパの裏は材質によっては汚れをどんどん吸い、油だらけになってしまうことも。
当然そのまま他の部屋へ行けば、汚れの拡散はキッチン内に留まりません。

掃除がかえって大変だから、単純に邪魔だから、ない方がすっきりしてキッチンがきれいに見えるから……などなど、キッチンにマットを敷きたくない理由はいろいろあるかと思います。

キッチンマットを敷くその他のメリット
キッチンマットを敷く一番のメリットは汚れの拡散を防ぐというところにありますが、その他のメリットについてもご紹介しておきましょう。
物を落としてしまったときの衝撃を吸収してくれる
キッチンで忙しく立ち働いていると、物をうっかり落としてしまうこともありますよね。
そのとき、床に直接落ちるのと、キッチンマットの上に落ちるのとでは大違いです。

衝撃を吸収し、落とした物が壊れることを防いでくれるので、中に入っているモノが漏れることも結果として防止してくれます。

足の冷えや疲れを軽減してくれる
フローリングの床は、冬場はとても冷たくなってしまいますよね。
スリッパなどはいていても防ぎきれるものではありません。


キッチンマットの持つデメリットとは
メリットの多いキッチンマットですが、デメリットもいくつかあります。
定期的に洗う必要がある
キッチンマットは汚れが拡がるのを防いでくれますが、マット自体は油汚れをどんどん吸収していくので、定期的に洗わなければいけません。
もちろん油汚れ以外の汚れもたまっていきますから、ちゃんと洗わずに使っていればかえって不衛生ということにもなりかねません。
問題は、普通の洗濯物と比べてかなり大きく、また乾くまでにそれなりに時間もかかるということ。

掃除のときにいちいちよけなければいけない
キッチンの床を掃除するときには、その都度よけなければいけないというのもデメリットの1つ。



キッチンにマットを敷くかどうかは、人それぞれの好みや考えが反映される点でもあります。
ただ、キッチンマットがない状態では油はねの汚れがかなり拡がってしまうということについては詳しく知らない方も多かったのではないでしょうか?
これまでキッチンマットを使ったことがないという方も、ぜひもう一度検討してみてくださいね。
→キッチンマットは不要?必要? メーカー社員が実験しました。