ラックやシェルフなど扉がないオープンタイプの収納は、扉を開閉する必要がない分、置いてあるモノを取りやすく、また、使った後は片付けやすいという特徴があります。
そのため、よく使うモノを収納するのが最もスタンダードな使い方ですが、もちろんそれ以外にもいろいろなメリットがあります。

現在使っているラックやシェルフなどをどう活用するか迷った際には、ぜひご参考にしてください。
オープンタイプの収納の持ついろいろな特徴を知って、さらに賢く使おう!
物を取り出しやすく、片付けやすい
オープンタイプのラックやシェルフは、扉がないので収納物がいつでも見えている、というのが最大の特徴。
その特徴を最大に生かすには、やはり「常に何らかのモノを置いておく」というのが一番です。

毎日、お仕事や学校に持っていくお弁当箱や、サーモボトルなどを置いておくのもいいですね。

リビングで使うなら、デザイン性の高いシェルフなどで「見せる収納」を意識してみるのも一考です。
オープンラックはまだ小さいお子さんでも物を取り出す・片付けるの作業が簡単にできるので、お片付けを学び始める年頃のお子さんにもおすすめです。
ただ収納するのではなく、おしゃれに見せてくれる
オープンシェルフやラックは、単純に物を収納するだけの家具というわけではありません。
置いた物が見えるという点から、飾り棚としても活用できます。

オープンで外から見えますので、モノを全ての棚にきっちり詰め込むとかえって雑然とした印象にもなりかねません。
空いてしまったところは無理に収納スペースにせず、ディスプレイするためのスペースとして活用するのがおすすめです。

といっても、ただ置くだけではなんとなく乱雑な雰囲気になってしまいます。
散らかって見えることのないよう、きちんと整理整頓してきれいに並べておきたいところです。
どの部屋にも置ける使い勝手の良さ
本棚やタンス、食器棚など、収納家具の中には使うシーンや部屋がかなり限定されているものがあります。
一方、オープンタイプのシェルフやラックは、置く部屋や使い方を選ばないフレキシブルさがあります。

引っ越しで違う家に移ると、それまで使っていた家具が部屋に合わず結局買い替えたり、どことなくちぐはぐなインテリアのまま過ごし続けなければいけなかったり、といったこともあります。


部屋の簡易な仕切りとして使える
リビングダイニングなど、広い部屋をなんとなくスペース別に違う用途で使っている、というケースがよくありますね。
部屋自体は分かれていなくても、リビングとダイニングスペースの間になんとなく仕切りがあるだけで部屋全体にメリハリができてすっきりしますし、使い勝手もよくなるものです。
そのための簡単な仕切りとしても、オープンタイプのシェルフやラックがおすすめです。
普通の収納棚で仕切ってもいいのですが、モノによっては存在感や圧迫感が強すぎることもあります。
あまりにもはっきり区切ってしまうと、違和感の方が強くなってしまうんですね。


この程良い存在感は、模様替えなどで部屋の家具のレイアウトを変える際にもかなり便利です。
レイアウトの幅が広がりますし、収納するモノによって棚全体の雰囲気が変わるので、そのときどきのお部屋のテイストに合わせやすいのも魅力ですね。
オープンタイプの収納をより賢く使うポイント
オープンタイプのシェルフやラックを、より上手に使うためのポイントをご紹介します。
ぜひインテリアの参考にしてみてくださいね。
棚に置いたバスケットの中に物を収納する
オープンタイプの収納は、何を置いても外から見えてしまうのがメリットであり、デメリットでもあります。
モノによってはどうしてもきれいに、整理整頓されて見える置き方が難しいものもありますよね。

シェルフやキャビネットと収納する物を合わせて、全体のトーンを3色までに絞る
外から見えている分、適当にモノを置いてしまうと、どうしても乱雑で散らかっている印象になってしまうのがオープンタイプの収納の持つネックです。
散らかしてはいないし、自分としては整理整頓しているつもりでも、どこかごちゃごちゃして見えてしまう……そんなときには「全体のカラーを大体3色までに絞る」ということを意識して、モノを配置してみてください。


大きい、重たいモノは下、小さい物は上の棚に収納
ごく簡単なことですが、案外意識しにくいのが、物の大きさや重量感で収納する棚の高さを決めるというテクニック。
たとえば、本や雑誌などは重いですし大きさもあるので、できるだけ下の方の棚に収納します。
上の方の棚にいくにつれ、ちょっとした小物や小さめの観葉植物を飾ったり、細々とした雑貨類をしまっておいたり……といったようにしてみると、全体的な収まりが良くなり、見た目にもお洒落な印象になります。

オープンシェルフやラックは使いやすくおしゃれで、どんな部屋にも合わせやすいとても便利な収納家具です。
特徴とその生かし方を知り、さらに素敵なインテリア作りに役立ててください。